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内服剤の正しい飲み方(飲む時間)
飲み薬は、体内の目的の場所でもっとも効果が発揮されるよう、また、思わぬ副作用を起こさないよう、飲む時間や形、1回量などが工夫されています。説明書には、薬に応じて定められた用法・用量が記載されているので、よく読んで、正しい使い方を守りましょう。
飲む時間を守る
![]() 食前は胃が空っぽの状態です。次のような薬は、食前に飲むともっとも効果を発揮します。 ◎直接胃粘膜に接して効果を出す薬。 ◎食事の前に胃の働きを良くし、食欲を増す薬。 ◎食べ物と一緒でないほうが、吸収や効果が良い薬 (食前の方が胃酸が薄まっていないので、胃の中が酸性の状態になります。そのほうが効果が上がる薬があります) ○食後(食後30分くらいまで) 食事で胃が膨らんでいる状態です。次のような薬は、食後に飲むと良いでしょう。 ◎胃の消化を助け、胃もたれなどを防ぐ薬。 ◎食べ物と一緒の方が、吸収や効果がよい薬。 ◎胃に障害を起こしやすい薬。 (食べたものが胃粘膜への刺激をやわらげてくれる為、食後の服用が適しています) ○食間(食後2〜3時間) 食事と食事の間のことで、食事の最中ではありません。食べ物の消化が終了して、胃の中が空っぽの状態なのは食前と同じですが、 次の食事まで1時間以上空いているところが違います。次のような薬は、食間に飲むともっとも効果を発揮します。 ◎直接胃粘膜に接して効果を出す薬。 ◎食べ物と一緒でないほうが、吸収や効果が良い薬。 (多くの漢方製剤は、空腹時の方が吸収が良いとされ、「食前・食間」の服用となっています) ○寝る前(就寝30分前) 次のような薬は、寝る前に飲むともっとも効果を発揮します。 ◎寝ている間に効果を現す薬。 ◎睡眠を改善する薬。 ※翌朝お通じがあるように、寝る前に服用する便秘薬もあります。 ○頓服(必要に応じて) 1回飲むだけで効果が出る薬は頓服(頓服薬)と呼ばれます。 毎日続けて飲む「連用」とは意味が異なります。 頭痛薬や下痢止め薬など、症状が出たときに飲む薬です。 |